エリザベス女王時代のイングランド
このころのヨーロッパは
 ヨーロッパの歴史は、ほぼ戦いの歴史といえるかと思います。
 ローマ帝国以降力をつけるヨーロッパ諸国は、どれも狭い国土に高い緯度、農産物が育つのに適しているとはとても言えないなかなか過酷な環境です。
 当時の食生活は、主に肉食。冬の前になると家畜を殺し、塩漬けにして保存。冬場は誰もが半栄養失調状態だったと言われています。
 現在、素晴らしいと言われるフランス・イタリアの料理も、食文化が花開くのはこの後で、イギリスでは18世紀中頃になるまで食事は手づかみ。
 北国の必需品「じゃがいも」がヨーロッパに入ってくるのもまだ後になるそうです。

 なので、こういう生活環境の上で生活していくには、、「奪う」しか方法がなかったともいえます。

 この後、香料の貿易などに力を注いで行く背景として、「主食である肉の臭みをいかにして消すか」というのが生活のうえで欠かせない要素になったからである、といわれています。

「陽気なイングランド」の現実
 エリザベス女王時代、スペインの無敵艦隊を破ったというのが大きな出来事とされています。
 これどういうこと?というと、当時、海洋覇権を握っていたのがスペイン。新大陸アメリカから銀を運んでいるそのスペイン船を、イングランドの海賊がたびたび襲撃。
 しかも襲撃は、なんと女王公認。
 これで険悪になったイングランドとスペインは、1588年、英仏海峡で衝突。
 ここで勝利を収めたイングランドは、その後海洋王国として発展・・・というイメージがあるけれど実はそうではなく、この後何度かにわたるカリブ海海戦などでは、むしろスペインが優勢。
 イギリスは、いつ迫ってくるかわからないスペイン軍に備えるため、軍事費を増やし、おかげで財政が圧迫。
 また、ペスト収束の影響か(?)人口が増加。倍までは行かないけれど、エリザベス女王統治時代に倍近くにまで増え、生活水準は低下してしまったそうです。

 エリザベス時代って、イングランドの「黄金時代」というイメージが強いけれど、現実はちがうのね~・・・と、いう感じですが、イングランド列強へと進んでいくターニングポイントになったのは、ここから、と言って良いかと思います。