コラム
フレーバーもあり
 私は、フレーバーのついた紅茶、結構好きです。
 紅茶好きな方の中には、あまりフレーバーが好きではない、もしくは嫌い、もしくは邪道呼ばわりされる方などなど色々いらっしゃるわけですが、私はフレーバーは「有り」だと思ってます。
 特に女性は好きな方多いんじゃないかな?という気もします。
 香水とかアロマテラピーとか好きなのって女性が多いし、紅茶の香りでリラックスできる度合いは女性のほうが大きいそうです。


 紅茶専門店のマスターには、フレーバーはイマイチ・・・という方が少なくないと思います。
 「紅茶本来の香りを殺すから」という理由。
 これも「有り」だと思ってます。
 矛盾してる?いえいえ、そんなことないですよ。
 紅茶といっても幅広くてピンキリの世界ですから、紅茶本来の香りを楽しめるかどうか怪しい、質の良くない紅茶・古い紅茶は着香して楽しむ方法もあるよ。って事でいいんじゃないかと思ってます。


 本当においしい紅茶に出会ってしまうと、それはもうミルクを入れるのすら躊躇われるほどの味わいと芳香を持っていて、口の中から鼻腔に香りがふわっと広がる感じがたまりません。
 頑張って形容しようとしても、「花園のような」とか「果樹園を駆け抜ける清々しい香り」とか、「馥郁たる薔薇のような」とか・・・いや、違うな。あーもう!いくら文章にしようと思っても無理だわ~この味と香り!と葛藤してしまうこと間違いなしの一品です。
 いつもより1オクターブと3音ほど高い声で「おーいしーーい!!」と思わず叫びだしたくなります。
 こんなに素晴らしいものを生み出した茶畑と農家のみなさんに世界中の愛を。
 そして仕入れたお店の人に最大の賛辞を。


 ってなわけで、こういう美味しい紅茶はストレートで飲むのが絶対絶対オススメなんです。
 どうしてもミルクで!って言う人も、とりあえず一口でいいからストレートで飲んで、お願いお願い。ってなっちゃう一品。そんな紅茶に着香するなんて・・・オッホッホ、何を寝惚けた事を。
 そりゃ邪道って言うわ。


 でも、みんながみんなこんな紅茶ってわけじゃないのはご承知のとおり。
 それに、質のいい紅茶って高いです。
 私が最初に買った紅茶の値段は確か50gで300円くらいだったような気がします。
 決して不味くはないんだけど、味も香りも非常に平凡っていうか、感動の無いごくごく普通の美味しい紅茶。
 それがどつぼにはまり、徐々に金銭感覚もマヒしてしまい、50gで2000円する紅茶もほいほい買うようになって、ようやく色々な「本当においしい紅茶」に巡り合えました。
 それまでは、ブレンドされて「いつ飲んでも均一な味になるように」という目的で作られた均一な味の紅茶しか飲んでいなかったわけだから、着香茶のほうが「どんな香りだろう?」というわくわく感があった。
 自分の家のラベンダーを刈り取ってくっさいラベンダーティーにしたこともある。
 少々ものたりない紅茶には、着香なりアレンジなり、ある程度美味しくするための工夫があってもいいと思う。フレーバーは邪道だからって、物足りない紅茶もそのまま飲んでいたら物足りないままである。
 個人的に、フレーバーやアレンジって紅茶の可能性だと思ってます。
そのままストレートで楽しめる紅茶に巡り合えるのは幸せだよね。でも、色々楽しむ紅茶があっていいんじゃないかな。って思ってます。


 ついでにもひとつ、「フレーバーは紅茶本来の香りを殺す」と主張できる紅茶専門店のマスターは信用できると思ってます。
 紅茶本来の味と香りを知っているからそう主張するわけで、どんなフレーバーよりも芳しい、本物の紅茶を愛しているマスターだと思ってます。
 きっとお店に行ったら、厳しい御眼鏡に適った美味しい紅茶たちを、個性豊かに淹れて楽しませてくれるはず!?
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